片頭痛の予防注射「抗CGRP関連製剤」について
当院では片頭痛予防注射製剤である、抗CGRP製剤を使用することができます。
抗CGRP製剤はCGRPの働きを抑え、片頭痛が起こるのを抑える薬です。

使用する薬剤(3剤)
- エムガルティ®(ガルカネマブ)
- アジョビ®(フレマネズマブ)
- アイモビーグ®(エレマネブ)
抗CGRP製剤の効果
- 頭痛の回数や痛む時間が減る
- 急性期治療の効き目が良くなる
- 痛み止め(鎮痛薬)などの効き目が良くなる
- 頭痛の程度が弱まる
- 片頭痛による生活への支障を減らす
主な副作用
注射を打ったところに、次のような症状が現れる場合があります。
- 痛む
- 硬くなる
- 赤くなる
- 注射部位反応は2~7日続く方がいらっしゃいます。
- かゆい場所はこすらず、保冷剤などの使用で冷やしましょう。
- 症状がひどくなるようでしたら、写真に残し、当院にご相談ください。
- 注射の回数を重ねることで出現する方もいらっしゃいますので、反応の有無を次回お聞かせください。
注射部位反応以外でも気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。
在宅自己注射について
在宅自己注射の方法
自己注射の方法は当院の看護師がわかりやすくご説明いたします。
ご不明な点はいつでもサポートします。
慣れるまでは当院で看護師と一緒に
当院では、3剤とも治療開始後、使い方を看護師より習ったのち「在宅治療」が可能です。
ご自宅で投与場所や時間も自由に
「2カ月ごとの通院」や「3カ月ごとの通院」など、よりライフスタイルに応じた治療をご用意しております。
※ワクチン接種のような針とは異なり、長さは米粒程度で大変細い針です
※海外でもほとんどの方が自己注射による在宅治療をおこなっています。
抗CGRP製剤開始までの流れ
片頭痛の診断

医師が経口予防薬の内服が必要と判断した場合、内服薬の処方をいたします。
経口予防薬の効果が不十分、副作用などで内服の継続が困難、内服を忘れてしまう、内服の煩わしさから解放されたいといった方には抗CGRP製剤の導入をおすすめいたします。
注射当日の流れ
- 診察(薬剤の選択)
- 薬剤の準備(冷蔵庫から取り出し、薬剤を常温に戻すために30分の準備時間がかかります)
- 注射時の痛みを和らげるため、注射前にクーリングを行います(希望時)
- 注射実施
再度、注射部位反応や副作用などの説明を行います。
副作用出現に注意するため、注射後15分は院内で経過観察をしていただきます。
製剤について
| 製剤名 | エムガルティ® | アジョビ® | アイモビーグ® |
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| 作用 | CGRPが受容体に結合しないようにCGRP自体に結合することで、頭痛を軽減する | CGRPが受容体に結合しないようにCGRP自体に結合することで、頭痛を軽減する | CGRP受容体にアイモビーグが蓋をし、 CGRPとの結合を防ぎ、頭痛を軽減 |
| 注射部位 | 皮下注射 ・上腕 ・腹部 ・大腿 | 皮下注射 ・上腕 ・腹部 ・大腿 | 皮下注射 ・上腕 ・腹部 ・大腿 |
| 投与間隔 | 初回:2本 2回目以降:1本 ★1月に1回 | 初回:1本/3本 ★4週に1回(1本) ★12週に1回 (3本) | 初回: 1本 ★4週に1回 |
| 金額 ※ | 約12,900円 初回:約25,700円 (2本分) | 約11,800円 | 約11,800円 |
※お薬の費用について
加入されている健康保険組合によっては、医療費助成制度の対象となる可能性があります。詳細は受付までご相談ください。
エムガルティ®の投与間隔

アジョビ®の投与間隔


アイモビーグ®の投与間隔

よくある質問
エムガルティ・アジョビ・アイモビーグとは、どんな薬ですか?
いずれも、片頭痛を「予防」するための注射薬です。
片頭痛に深く関わる「CGRP」という物質の働きを抑えることで、頭痛発作の回数を減らしたり、程度を軽くしたりする効果が期待できます。痛くなってから飲む薬とは異なり、あらかじめ発作を起こりにくくするための治療です。
どのような人が対象になりますか?
片頭痛と診断された方で、月に何度も発作があり、これまでの飲み薬による予防では十分な効果が得られなかった方などが対象となります。
すべての頭痛の方に使えるわけではないため、まず診察で片頭痛のタイプや状態を見極めたうえで、適応を判断します。
痛みはありますか?
細い針で皮下に注射するもので、痛みはごくわずかです。
治療を続けながら、効果や体調を確認し、今後の方針を一緒に相談してまいります。
効果はどのくらいで、いつから実感できますか?
効果には個人差がありますが、比較的早い段階で頭痛の回数の減少を実感される方もいらっしゃいます。
ただし、効果の出方は人それぞれのため、数か月ほど続けて様子をみることが大切です。「効いているかどうか」も含めて、経過を一緒に確認していきます。
費用はどのくらいかかりますか?保険は使えますか?
これらの薬は健康保険が適用されます。
ご負担の割合や薬剤によって金額は異なりますので、詳しくは受診時にご説明します。費用面のご不安も、遠慮なくご相談ください。
