ご挨拶
65歳以上の5人に1人が認知症という時代。
認知症は特別なご病気ではなく誰もがかかる可能性があります。バディの認知症部門は、認知症予防・診断・治療・ケア全てを大切に、お薬だけではなく、お一人おひとりの背景や価値観によりそいながら個別性の高いサービスを展開しています。
「認知症だから・・・」ではなく、ご自分らしい暮らしを続ける為のお手伝いが出来ればうれしく思います。
担当者紹介

認知症部門副部長 廣島 真柄
- 認知症ケア専門士
- 言語聴覚士
2007年から都内の急性期病院や療養病院にて言語聴覚士として勤務。急性期におけるリハビリテーション全般や認知症疾患医療センター内でのもの忘れ外来担当や入院患者のリハビリテーションを担当。
その他、経験15年以上のベテラン言語聴覚士が7名在籍しています(2024年4月現在)
特徴
当院の認知症部門はここが違います
1. 丁寧な問診とコミュニケーションへの配慮
当クリニックには、認知症専門医・サポート医・言語聴覚士・認知症ケア専門士等の専門職が多数在籍し、法人全体のクリニックでは年間約1200件以上の物忘れ外来を実施しています。
認知症は、ご本人が症状を自覚されにくいことが特徴のひとつです。当院では、ご本人、ご家族それぞれに個別でゆっくり問診を行い、医学的側面のみならず、その後の介護度を大きく左右する社会的・心理的な側面にも配慮し診療を進めていきます。
また、すべての診察室には聴覚支援機器「コミューン」を設置。お耳が聞こえにくい方でも、安心して問診や検査を受けていただくことができます。
2. 豊富な鑑別検査と、診断後フォロー
認知症はその原因となる鑑別疾患の診断が重要です。当法人では、鑑別検査を幅広くそろえ対応しています。
また認知症の診断がついた後も、半年に1回の詳細な認知機能検査や、アルツハイマー型認知症の治療薬(抗認知症薬)の効果について、お薬を飲まなかった時と唯一比較ができる「SHINRI-ADAS」を採用。ご本人・ご家族に結果を共有しながら治療を進めていきます。

3.空白期間を埋めるサポート
過去の報告によると、認知症は、病院受診までに平均1年2か月。更に診断から介護保険利用までに平均1年5か月と、2つの「空白の期間」があるといわれます。(2017年 認知症介護研究・研修仙台センター「認知症の家族等介護者支援に関する調査研究事業」より)
バディでは空白期間に目を向け、「脳トレ」「認知症ケア」「オンライン認知症ケアプラス®」を展開。この時期におこりやすい当事者のご不安や抑うつ、に目を向け、早期からの傾聴の場や関係性を作ることで行動心理症状(BPSD)の予防に働きかけながら、当事者の自立支援を行っています。
4. 認知症をキーワードにした居場所づくりと地域貢献
私たちは、「認知症であってもなくても、住み慣れた町で、自分らしく、より良く生きること」を大切に考え、地域にあるカフェのご協力を頂き、認知症の当事者・家族・市民の為の集いの場、認知症カフェ「ウェルビーイングカフェ☆ながつた」を企画運営しています。

5. 介護保険部門との連携
認知症=介護保険ではありませんが、必要な人がいつでも公的サービスを受けられるように、物忘れ外来時に、介護保険も含めた情報提供を行っています。ご希望に応じて以下の法人内のサービスへご案内も可能ですのでお気軽にご相談ください。
6. 正しい医療・介護情報の提供
認知症に関する情報があふれている時代だからこそ、正しい情報を見極めることが大切です。
当院では、かかりつけの患者さんに公式LINE「ケアコミ」を隔週配信。最新の医学的情報や、認知症の人への対応、暮らしに役立つ便利グッズのご案内等を行っています。
サービス内容
当法人のすべてのクリニックで受けていただけます。
ご家族相談

認知症は当事者が気づきにくいことも多く、ご家族が違和感を感じでも受診に繋がらない場合が多くあります。また、認知症はタイプによって気を付けるべきことが異なります。
ご家族相談では、受診前や認知症診断後の適切な対応についてお話を伺います。受診前にご相談いただいた方は、これまで100%物忘れ外来へ繋がっています。
| 費用(自費診療) | 3,300円/40分 |
こんな方におススメ
- そもそも受診をすべきか分からない
- 物忘れ外来にかかりたいが本人が嫌がっている
- 他院で認知症と言われたが適切な対応が分からない
- 今後どうなっていくのかわからず不安
脳トレ

認知症はある日突然かかるご病気ではありません。当院の脳トレは、MCI(軽度認知障害)の方を対象とした個別のプログラム。
認知機能やコミュニケーションの専門家である言語聴覚士(認知症ケア専門士)が、その方の認知機能に併せたプログラムを提供します。またこの時期に伴いやすい不安や抑うつに対してもコミュニケーションを密にとりながら解消を図っていきます。
| 費用(自費診療) | 4,000円/50分 |
こんな方におススメ
- 物忘れ外来でMCIと言われたがどう過ごしていいかわからない
- 介護保険を申請したが非該当だった
- とにかく不安が強い
もの忘れ外来(保険診療)
- 探し物が増えた
- 同じ話を繰り返す
- 怒りっぽくなった
- 好きだった趣味を辞めた
- よく転ぶ
気になることはありませんか?
当院のもの忘れ外来は、認知症かどうかだけではなく、症状の程度や原因となるご病気について調べます。
受診の流れ
1. 医師による診察
問診
ご本人、ご家族に最もお困りのこと、治療中のご病気、過去のご病気等について伺います。
簡易検査
5分程度のやりとりの検査を行います。
2. 検査(頭部MR検査・採血など)
頭部MR
脳の萎縮の程度や認知症の原因となるご病気が隠れていないかを調べます。
採血
認知症に関連のある内科的項目について調べます。
3. 言語聴覚士・認知症ケア専門士による認知機能検査(予約制)
問診
ご本人、ご家族それぞれに分けてお話を伺います。
認知機能検査
認知機能の程度や原因について調べる為のやり取りの検査を行います。
4. 診断・結果説明
MR・採血・認知機能検査の結果をもとに総合診断・治療方針の決定を行うと同時に必要な医療・介護情報の提供を行います。
1~4までの実施には、約2回の受診が必要になります。(予約状況や検査の追加等で3回になることもあります。)
5. 定期評価
抗認知症薬が処方された場合は月1回程度の定期受診にて経過を拝見します。
お薬が処方されなかった場合でも、半年に1回の定期検査で経過を観察することができます。
認知症ケア

認知症診断後のプログラム。
認知機能やコミュニケーションの専門家である言語聴覚士(認知症ケア専門士)が、
- バリデーション(共感)
- エラーレスラーニング(誤りなし学習)
- リアリティーオリエンテーション(現実認識を深める)
3つの専門的手法を取り入れ、認知症の重症度やタイプに即した個別プログラムを実施します。
ご家族相談もお受けし変化する症状に対する適切な対応や、介護情報を提供します。 ケアでの内容は、医師に共有し治療に反映されます。
| 費用(自費診療) | 4,000円/50分 |
こんな方におススメ
- 個別でゆっくり話がしたい
- 集団の場に参加したが、レベルが合わなかった(難しすぎた・簡単すぎた)
- 今かかっているクリニックでは、お薬が出ているだけで不安が多い
オンライン認知症ケアプラス®

2023年4月に商標登録された、MCI~初期認知症の方に対応した自立支援プログラム。
出来ることを奪わないケアを大切に、その方の暮らしに即したメッセージを日々お届けします。オンライン会話では、健康状態の確認やお薬の確認を行い、変化する状態に対応していきます。
※2023年日本認知症ケア学会にて本サービス利用者の①お薬管理②ごみ捨て③持ち物管理④スケジュール管理や、ご家族の介護負担感軽減に効果を認めたことを発表しました。
| 費用(自費診療) 毎日のメッセージ + 月2回オンライン会話 | 8,000円(税込) |
こんな方におススメ
- 出来るだけ長く一人暮らしを継続したい
- 基本的には生活出来ているが、細かい所でミスがある(薬の飲み忘れ、ゴミの出し間違い等)
- 家族はいるけど日中仕事で忙しい
- 何度も同じことを言う(聞かれる)のに疲れた
利用者の声
脳トレ
「ここにくると何でも相談できるから1か月が待ち遠しい。」(80代女性 長津田)
「生活に自信が持てるようになった。友達と会うようになった。」(80代女性 鎌倉)
「月1回通うことで、生活にメリハリがついた。日記を報告できるので脳の調子が良い。」(70代男性 鎌倉)
「不安が解消されて、外に出られるようになった。」(80代女性 長津田)
「ここにくるとまだまだ自分は大丈夫だと思える。」(60代 女性)
「難聴があるが、楽しく話せて嬉しい。」(80代女性 長津田)
認知症ケア
「ここだけは楽しいといって嫌がらない」(ご家族)
「介護保険とケアを併用している。介護保険は集団なので、個別で相談できるのが良い」(ご家族)
「子ども扱いされないのが嬉しい」(80代女性 青葉台)
「認知症がどのようなものか、ここで相談することで年々理解できるようになった。」(ご家族)
オンライン認知症ケアプラス
「薬の飲み忘れが減った。」(ご家族)
「一日13回の電話が、3回程度に減った。」(ご家族)
「オンラインメッセージだけではなく相談出来るのが嬉しい。」(ご家族) 「私が言わなければ!というプレッシャーから解放された」(ご家族)
認知症の原因について
アルツハイマー病
アルツハイマー病は、1907年にドイツのアロイス・アルツハイマー博士によって報告され、その名が付きました。
現在、認知症の原因疾患の約6割程度と最も多くを占め、直近のことを忘れてしまう、新しい事柄を覚えられない等の、近時記憶(きんじきおく)の障害が最も目立ちます。この疾患は、脳の神経変性疾患と言われ、アルツハイマー型認知症の発症には、「アミロイドB」や「タウ蛋白」という特殊なタンパク質が脳内に蓄積することが関与しているといわれています。
男性より女性に多いと言われています。
脳血管性認知症
脳血管性認知症とは、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血などの脳血管疾患によるによって脳内の神経組織が突然破壊されたり、小さな脳梗塞が徐々に増えることで、血流が悪い場所(脳虚血)が増え脳機能の低下により生活に支障を来たす状態をさします。
記憶力はアルツハイマーに比べると保たれていることが多いですが、事柄によってむらがあり「まだら」な状態が特徴的です。その他の症状として、感情のコントロールが難しくなったり、脳血管性パーキンソニズムという、パーキンソン病の様な症状により歩行障害をきたすこともあります。
レビー小体型認知症
パーキンソン病の原因でもある「レビー小体」というタンパク質のかたまりが脳全体、特に大脳皮質に現れることで発症します。(脳幹にのみ、レビー小体が現れる場合にパーキンソン病と診断されます。)
レビー小体が神経細胞に侵食し、正常に働かなくなることで認知機能が低下し、はっきりとした幻視(人や動物など)が見える等の症状が見られます。レビー小体型認知症は、注意障害等の認知症症状に加えて、幻視、レム睡眠行動異常症(寝ている時に体が動く)、パーキンソニズムなどが現れることがあります。レビー小体の蓄積する程度や場所に応じて、さまざまな臨床症状が引き起こされ、症状に日差や時間差があることも特徴のひとつです。
前頭側頭型認知症
人格の変化や自発性の低下、行動障害などの症状が現れる病気です。
感情コントロールや理性的な思考などに支障をきたし、記憶障害よりも人格変化が目立ちます。脳の神経変性で、タウ蛋白やTDP-43という特殊なタンパク質の蓄積で、前頭葉と側頭葉が萎縮することにより発症するといわれています。前頭側頭型認知症の中にもいくつかのタイプに分かれますが、比較的若年例の発症が多いといわれています。
その他 治療可能な認知症について
硬膜下血腫、水頭症、脳腫瘍といった脳の病気や、甲状腺機能低下症、ビタミン欠乏症などの身体的な病気、うつ病、せん妄、てんかんといった精神神経系の病気が知られています。
これらの認知機能の原因となる病気の治療を行うことで、一過性に低下していた機能が改善すると言われています。 逆に認知症を診断するにあたっては、これらの病気が隠れていないことを必ず否定する必要があります。
新しい治療(抗アミロイドβ抗体薬)
2023年から国内で新たなアルツハーマー病の治療薬が認可されました。従来の薬とは異なり疾患の原因となるアミロイドβを対象とした治療薬です。
この薬は全患者様が投与できるわけではなく、適応が厳格に定められています。ごく軽度の認知機能障害の段階で治療につなげることができれば、認知症の進行を大幅に防ぐことができ、安定した状態を維持することも可能です。
当院では、適応になりうる患者様を迅速に専門病院へご紹介し、スムーズに治療導入に繋げられるように努めています。また、治療継続施設として、治療導入後の患者様の継続的な治療も行っています。
この治療薬は早期の治療介入が重要です。気になる症状があれば放置せず、早めにご相談ください。
横浜市青葉区で認知症・もの忘れが気になる方へ
「最近、同じことを何度も聞くようになった」「親の物忘れが増えて心配」認知症は、早い段階で気づき、適切に対応することで、進行をゆるやかにしたり、生活の質を保ったりできる場合があります。
当院では、脳神経の専門医が院内のMRIなどを用いて、もの忘れの原因を調べます。「年齢のせい?」とあきらめず、気になる様子があれば、お早めにご相談ください。